05.25.10:54
[PR]
10.29.01:53
下着姿で笑顔の女性…。某団体の作った広告がインパクト大
障害を持つ人々の生活を向上させる事を目的に活動するベルギーの非営利団体、Cap48が作成した広告。
女性の写真の下には「私の目を真っ直ぐ見て‥目を」という一文が。
ベルギー各紙に掲載された結果、前年よりも多くの寄付が団体に寄せられているとのことです。
黒い下着をつけたブロンド美女がカメラ目線でほほ笑み、「わたしの目を見て…目を」と語りかける――よくある広告だ。しかし今回は 少し違う。見る人の目は胸元の谷間だけでなく、ひじのすぐ下で終わっている、手の先がない左腕にくぎ付けになる。
これは、ベルギーのフランス語圏で障害者問題に取り組む非営利団体「CAP48」が啓発活動の一環として撮影した広告で、ベルギー各紙に掲載されたほか、ブリュッセルの飲食店でポストカードとして配られた。
モデルになったのは、この広告を作成した会社でグラフィックデザイナーとして働くターニャ・キーウィッツさん(35)。「障害を持った人は個性がなく、変 わった人たちだと考えられることが多い。何をおいてもわたしが女性であるということ、美しくセクシーになれるということ、障害があることは二の次だという ことを分かってほしかった」と広告の狙いを説明する。
CAP48の幹部ヨハン・ストックマンさんは、広告に対する反応の99%は好意的 なものだと語る。一方で、批判もあったという。同国の広告基準監視機関には、「写真は活動の信頼性をおとしめる恐れがある」との苦情が寄せられた。しか し、広告倫理審査会は「広告が障害者の威厳を下げることはない」として、この苦情をすぐさま却下した。
キーウィッツさんの広告起用はCAP48の資金集めの面では大成功を収めたようだ。フランス語向けテレビ局RTBTがことし行ったテレソンでは、同団体に前年比10%増の約400万ユーロ(4億5000万円)が集まった。フランス語圏住民が1人1ユーロ寄付した計算だ。
これを機にモデルへの道が開けるのでは、とのコメントを笑い飛ばしたキーウィッツさんだが、障害者の広告・メディア業界での仕事の機会を増やすきっかけになればと話した。
今回の広告は人びとの障害者を見る目を変えるだけでなく、キーウィッツさんにとって、持って生まれた障害を見つめ直す機会となった。「(この広告は)わた しにとても多くのことを与えてくれた。仕事やキャリアにはとても自信を持っているけれど、自分の腕についてはいつも神経質になっていた。ビーチで上着を脱 ぐとなると、とても自意識過剰になっていた。それがいま、変わり始めている。わたしは自分の障害をほこりに思う」
☆勇気のある人やねぇ!
PR
- トラックバックURLはこちら